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カテゴリ:記録:母なるすまい( 10 )

ブログの再開

気が付けば、ブログの更新が1年前から止まっていました。昨年の5月1日に紹介していた「母なるすまい」。昨年の7月には無事 引き渡しを終え、外構工事をまとめ、以降 暮らしを重ねています。ブログの休止期間に進めていた仕事を、遅ればせながら、これから少しづつ紹介して行きます。引き続き お付き合いの程、よろしくお願いします。

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by a-kashi | 2019-05-01 08:57 | 記録:母なるすまい | Comments(0)

三ヶ月 点検

竣工後に点検を行う時期は、工事を依頼した工務店や大工さんに拠って異なります。特に決め事はせず、何かあれば随時動きますという所もあれば、竣工後3ヶ月、6ヶ月、1年と期日を決めて点検を行うことも有ります。「母なるすまい」の工事をお願いした番匠さんは、基本的に随時対応しますが、期日を決めて点検を行う後者のスタイル。ということで、竣工後3ヶ月の11月初旬に点検を行うことになりました。この時期の検査は、竣工検査で見落としてしまっていたことや、実際に使い始めて気付いた不具合に対応することがメインになります。

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不具合の確認も勿論大切ですが、引っ越しを終えて3ヶ月となると、荷物や家具の置き場も取り敢えず納まって、住まいの営みが始まった空気を感じられる様になります。設計者としては、その空気感を確認したいところ。「母なるすまい」は、とっても良い雰囲気でした。明るい場所と暗い場所、活動的な場所と一人落ち着ける場所。こうした場所が、塩梅よく一つの住まいの中に散りばめられている感じです。

設計: 一級建築士事務所アトリエ樫 (現場担当:江尻有佳)
施工: 番匠 (現場監督:森下さん/大工棟梁:小林さん)




by a-kashi | 2018-11-01 19:54 | 記録:母なるすまい | Comments(0)

木彫りの看板

小さいけれど、何だかとても気になる看板。手作り感があって、何だかとてもほっとする看板。プロの看板屋さんに頼むのではなく、手を動かして作ったことが伝わってくる看板。今回「陽だまり助産院」さんの看板を作るにあたって、いろいろと想いを巡らせました。そこで、現場を担当した江尻さんのご主人に看板の製作を依頼することにしました。ご主人は大学時代、美術系の学群に所属して版画を専攻。版画といっても、その領域は広い訳ですが、木彫りの看板を作ることを楽しいと思ってくれるに違いない。そう思い込んで依頼をしました。


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こちらの想像を超えた出来栄え。建て主さんも大いに満足。原画イラストは、建て主さんのお友達によるもの。皆が持っている「知恵」や「技術」や「思い付き」や「ひらめき」が一つになって、住まいが出来あがって行きます。




by a-kashi | 2018-08-08 15:12 | 記録:母なるすまい | Comments(0)

真鍮の切り文字

「陽だまり助産院」。大谷石の石塀に、真鍮の切り文字サインを取り付けました。柔らかな表情の大谷石の石目と、真鍮の艶っぽい表情が対比的で素敵です。経年変化で、少しづつ 真鍮の輝きは鈍くなりますが、カッチリとした表情はそのまま。周囲に植栽が施されると、一層魅力を増すでしょう。ああでもない、こうでもないと、文字のレイアウトを皆で検討しました。

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by a-kashi | 2018-08-01 15:00 | 記録:母なるすまい | Comments(0)

プロポーション

昨日から始まった外壁のガルバリウム鋼板張り。
屋根廻りの工事、軒樋の取り付けもあるので、現場の確認に向かいました。

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建物の大きさに拠って、軒やケラバの出寸法を調節します。
ちょっとした匙加減がポイントです。

建物の配置や道路との関係に拠っても、
屋根勾配を調整します。
決まった数字が在る訳じゃ有りません。

分厚い白身魚の刺身が美味くない様に、
建築の世界でもプロポーションは大切。

表層の形に頼らずというか、実はプロポーションが一番大切だと思うのです。

大きな屋根なので、軒樋をケラバから少し大きく跳ね出しました。
大きな屋根面に降る雨は多量になるので、
風を伴うと屋根面から雨が吹きこぼれます。

敷地に立った時、屋根面が意識されるのか、軒先に目が向くのか、
それとも軒裏がポイントになるのか・・・。
そんなことも設計を進めて行く過程で考えます。


by a-kashi | 2018-05-01 20:49 | 記録:母なるすまい | Comments(0)

屋根材の現場成形

今回で二度目の経験です。
ロール状の鋼板と成形機を現場に持ち込み、継ぎ目なしの屋根材を現場成形しました。

通常は工場や問屋さんで、成形してトラックで現場搬入します。
そうなると一般的には、現場搬入・運送の都合から8m程度の長さが限界。
今回の屋根の全長は概ね13m。通常だとジョイントが入ります。

しかし、工事をお願いした板金屋さんが成形機を持っていたこと、
それから現場が広くて作業スペースを確保できたことから、
継ぎ目なし一本物の板金屋根材を現場でつくることになりました。
現場搬入可の段葺き用の成形機を持っているのは、浜松では この会社だけだそうです。

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コイル幅の定尺や、地域毎に扱われている材料寸法が異なることを教えてもらったり、
とっても勉強になりました。
by a-kashi | 2018-02-16 18:21 | 記録:母なるすまい | Comments(0)

無事 上棟

上棟二日目が終了しました。

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「母なるすまい」の屋根勾配は6寸。
水平方向10に対して、6上がる勾配になります。
大工さん達の話では、屋根勾配が急で足腰に負担が掛かるとのことでした。
寒風吹く中、無事に二日目が終了して、本当に良かったです。

屋根勾配はインテリアと密接に関係しています。
「急勾配の屋根は壁の親戚」。内包的で優しい内部空間が生まれました。

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天井の勾配は、そこに佇む僕達の心持ちに大きな影響を与えます。
by a-kashi | 2018-01-30 20:40 | 記録:母なるすまい | Comments(0)

もう直ぐ

「母なるすまい」が、もう直ぐ上棟を迎えます。
 助産院を併設した 住まいです。

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この模型よりも、最終的には一回り小さくなりましたが、基本的な佇まいは変わらず。
平屋の様にも見える、つつましやかな立ち姿です。

建物外周の壁面には厚貫を配し、竹小舞の上に土壁を施します。
工程表では、土壁を雨量の少ない2月末までに終える予定。
お楽しみに!
by a-kashi | 2018-01-15 18:43 | 記録:母なるすまい | Comments(0)

加工場へ案内

建て主さんを、大工さんが墨付け刻みの作業を行っている加工場へご案内。
大梁がゴロゴロと並ぶ壮観の現場です。

今回、小梁の断面に変化をつけてみました。
大工さんと相談して決めましたが、竿縁天井の竿の様な断面です。
架構として組まれた時に、実際どんな風に見えるのか楽しみです。

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小梁に こうした変化を付けたのは、実は初めてのこと。
それには、ちょっとした理由があります。

その謎解きは、またの機会に・・・。


長さ20尺の登り梁(角垂木)。
赤身勝ちの元を、風雨に曝される外部側持って来たり。
大工さんの気配り、木配りに、建て主さんは感心すること頻り。
by a-kashi | 2017-12-08 18:26 | 記録:母なるすまい | Comments(0)

墨付・刻み

「母なるすまい」の墨付け刻み。
工務店、番匠さんの加工場にて打ち合わせを行いました。
現場監督さんと大工棟梁、それからアトリエ樫。総勢5人で図面を囲みます。
竹木舞に土壁を施した住まいです。

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構造材の墨付け刻みと云っても、
玄関廻りや屋根廻り、諸々細かな納まりも絡んできて、
2時間強の打ち合わせとなりました。

今回の建物は竹小舞い土塗り壁の住まいと云う事で、
建て方後に外部の木工事に廻ることが出来ません。
屋根廻りを納めたら屋内の造作工事に掛かります。

ということで、真壁を基本としているのでシンプルと云えども、
内部の枠回り詳細も早めに検討する必要があります。


1月中旬の上棟に向けて、
大工さんの刻みの作業は進んで行きます。

次週は、建て主さんと一緒に改めて加工場に足を運びます。
by a-kashi | 2017-12-01 16:04 | 記録:母なるすまい | Comments(0)