2005年 02月 18日
土壁
実は、3月末に竣工を迎える住宅の、土壁の写真です。
竹小舞を施した上に塗られた土壁です。
浜松以西の豊橋や岐阜では、今もある程度一般的な仕様として
位置付けられているようです。
この壁土は、昨年の10月初旬に塗られ、約5ヶ月が経過。
良く見ると、浮かび上がった藁すさと、細かいひび割れが確認できます。
この土壁の上に中塗りを掛け、最終的には白い漆喰が塗り込められます。
こうした、湿った材料を使う工法(湿式)は、
工期が掛かり、職人により仕上りに差が生まれるということで、
スクラップビルドの慌しい世の中では疎んじられてきました。
土壁には、職人自らが手を動かして生み出したという、
過程の持つ存在感が有ります。
by a-kashi
| 2005-02-18 19:55
| 建築
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