2007年 04月 24日
二日掛かり
実施設計段階で、照明器具の選定や、
スイッチ、コンセントなどのレイアウトを決めて置きますが、
現場に入ってから改めて確認を行っています。
上棟してから数日後、スタッフと一緒に現場へ行って付箋張り。
スイッチやコンセントの位置を実際に落とし込みます。
後日、そこへ住まい手と一緒に出向き、個々に確認。
図面上で考えたつもりでも、実際に見て廻ると、
幾つかの要望や変更が生じてきます。
こうした内容を現場に伝えるため、
平面図と展開図に打合せの内容を整理していました。
夜、疲れて家に帰った時・・・。
一日を終え、寝室に至る時・・・。
様々な状況の中、どのような経路で人は移動し、
照明器具を点灯して行くのか。
何処で、どんな電化製品を使うのか。
コンセントの高さは、このあたりが使いやすい・・・。
この高さに付けると、落ち着いた感じで、視覚的に座りが良い・・・。
考え出すと、止め処も無く時間が過ぎて行きます。
今のように、センサー付きの照明器具が普及していない時代。
僕と家人が勤めていた設計事務所の入口には、
外灯のスイッチが外部に取り付けられていました。
終電近くまで仕事をして、最後に施錠して帰る時。
その外灯は、優しく手元を照らしてくれます。
「お疲れさん」と云うように・・・。
一般の住宅であれば、外部に外灯のスイッチは必要なかったと思います。
こうした使い方をイメージして、其処にそっとスイッチを設ける優しさ。
こうしたことが、設計を進める上で大事だと、
以前、増沢さんも文章に書かれていた記憶があります。
by a-kashi
| 2007-04-24 21:52
| 建築
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