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二日掛かり

二日掛かりで、照明器具のレイアウトをまとめました。

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実施設計段階で、照明器具の選定や、
スイッチ、コンセントなどのレイアウトを決めて置きますが、
現場に入ってから改めて確認を行っています。

上棟してから数日後、スタッフと一緒に現場へ行って付箋張り。
スイッチやコンセントの位置を実際に落とし込みます。
後日、そこへ住まい手と一緒に出向き、個々に確認。

図面上で考えたつもりでも、実際に見て廻ると、
幾つかの要望や変更が生じてきます。


こうした内容を現場に伝えるため、
平面図と展開図に打合せの内容を整理していました。


夜、疲れて家に帰った時・・・。
一日を終え、寝室に至る時・・・。

様々な状況の中、どのような経路で人は移動し、
照明器具を点灯して行くのか。
何処で、どんな電化製品を使うのか。


コンセントの高さは、このあたりが使いやすい・・・。
この高さに付けると、落ち着いた感じで、視覚的に座りが良い・・・。

考え出すと、止め処も無く時間が過ぎて行きます。



今のように、センサー付きの照明器具が普及していない時代。
僕と家人が勤めていた設計事務所の入口には、
外灯のスイッチが外部に取り付けられていました。


終電近くまで仕事をして、最後に施錠して帰る時。
その外灯は、優しく手元を照らしてくれます。
「お疲れさん」と云うように・・・。

一般の住宅であれば、外部に外灯のスイッチは必要なかったと思います。
こうした使い方をイメージして、其処にそっとスイッチを設ける優しさ。


こうしたことが、設計を進める上で大事だと、
以前、増沢さんも文章に書かれていた記憶があります。
by a-kashi | 2007-04-24 21:52 | 建築 | Comments(0)