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伐採見学ツアー

「森とすまいの会」で主催した伐採見学会。
浜松市春野町の田河内(タゴウチ)へ向かった。

浜松市と云うと、何だかピンと来ませんが、旧周智郡春野町。
集合場所の森町から、車で1時間強の行程で辿り着きました。

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地図で確認してみます。
数キロ先の稜線を超えると、すぐに川根町の大井川水系。
田河内は、天竜川水系でありますが、山間の奥深い処。
樹齢100年近い杉の木の伐採に立ち会いました。

森林組合の鈴木さんのお話では、戦時中に強制伐採が進められた中、
今回訪れた田河内の周辺には、近くに水量豊かな川が無かった為、
当時では材を搬出することが困難。
こうした条件下にあったことで伐採を免れ、
樹齢100年近い材が、今日現存することができたそうです。

伐採が始まりました。
木の山側に受け口と呼ばれる欠き込みをつくります。
山側に材を切り倒すのは、葉枯らしと呼ばれる材の乾燥を、
伐採現場で進める為でもあります。
また、山側に倒す方が、
伐採時に材に与えるダメージが少ないことも一因としてあるようです。

チェーンソーの音が山間に響き渡ります。

受け口をつくった後、谷側からチェーンソーで材の伐採を始めます。
今回は、ジャッキが使われましたが、
「矢」と呼ばれる楔を打って、材の伐採を行うこともあります。



材が倒れ始めました。
天空を切る「そぉーっ」という何とも云えない音をたて、
「だっだっーん」という地響き。
ほんの一瞬ですが、コマ送りの映像を見るように、木は大地に横たわって行きます。

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何度立ち会っても、何とも云えない荘厳な一瞬。
感動と共に、100年の命を絶ったその瞬間に、申し訳なさというか、
感謝の気持ちが湧いてきます。

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今回の伐採には、住まいづくりを進めている一般の方が数多く参加されました。
皆さん、どんな思いで、この一瞬に立ち会われたのでしょうか。
Commented by honji at 2005-11-29 23:12 x
今年は参加できず、残念。一度、子供たちと一緒に伐採現場を見たいと思っているのですがなかなか...
うちの長男は、「木は生き物」という意識を持っているらしく、木をのこぎりで切ったり、薪を鉈で割ったりするのを見ると、かならず「かわいそう...」と言います。でも薪が燃やされるのはかわいそうではないらしいです。"切る"と"燃やす"の違いはどこにあるんでしょうね。
Commented by a-kashi at 2005-11-30 18:03
「切る」と「燃やす」・・・。違いは僕にも分りません。
火葬され、人の魂が天空に昇天して行くように、燃やされることは終わりのようで終わりでない。何か、心静かな始まりを意識させるのでしょうか?
by a-kashi | 2005-11-27 20:59 | 建築 | Comments(2)