2014年 10月 23日
竿縁天井
建具屋の建て主さんが以前買い付け、
お蔵入りしていた天井板が日の目を見ました。
続き間の和室を、建て主さんからのリクエストを受けて杉板目の竿縁天井に・・・。
手前は、踏み天井の居間食堂。
奥の和室手前には、5尺8寸の建具が吊り込まれ、
鴨居の上には欄間が入ります。
見ていただいて分かる様に、
踏み天井部分と竿縁天井の天井高に大きな差は有りません。
実は、これが大変。
天井懐が狭いので、金槌を振るのも困難。
野縁と天井板、それから竿を釘で絡めて留めることができない・・・。
ということで、和室上部の床パネルは仮留めとして、
天井下地を組む折にはパネルを外して仕事をしたとのこと。
作り方を知らないで図面を描くと、
こうした面倒を現場に掛けることになります。
竿縁天井の竿は猿面(えてめん)と呼ばれる、
45°よりも急な角度にしました。
木工事が佳境を迎えています。
by a-kashi
| 2014-10-23 17:48
| 記録:五尺八寸のすまい
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