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手刻み

「緑の小径を抜けると」

建て主さんとの見学を前に、
番匠さんの加工場へ行きました。
大工棟梁の橋本さんは、30代の若い大工さん。

梁の加工を終え、これから柱の刻みに入っていきます。

手刻み_c0049902_18205256.jpg




大半の工務店や大工さんはプレカットに移行していますが、
番匠の大工さんや松山建築の松山さん達は、
今も手刻みに拘って仕事を進めています。

手刻みの良さは何と言っても、
出来上がった時の「ピシッ」とした雰囲気の違いだと思いますが、
こんな所にも、作り手の思いや気配りが注がれています。

加工場に届いた柱材を広げ、一本一本吟味。
木柄を見ながら、この材は2面化粧の此の場所に、
この材は大壁の此の場所に。

黒ジンで水気に強い此の材は、浴室廻りに・・・。


柱の小口に、チョークでマーキングされています。


ラインを流れる材木が、
コンピューターに入力されたデータに即して加工されるプレカットでは、こうは行きません。



4月下旬の上棟に向けて、作業は続きます・・・。
by a-kashi | 2013-04-03 18:34 | 記録:緑の小径を抜けると | Comments(0)