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硝子

遠方から、今日お客さんが訪れた。
住まいづくりを考えている御家族。

お客さんが来られる時には、アトリエの掃除。
日常的には、整理整頓の上手なかみさんが掃除をしているが、
こうした場合の掃除は、何故か僕の担当になっている。
一生懸命に硝子拭きをした。
硝子拭きは肉体労働。
既に筋肉痛。肩が痛い。

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硝子が一般の家庭で使用されるようになったのは、いつ頃からだろうか。
明治期に森鴎外、夏目漱石が暮らしたという、続き間の住宅の写真をひろげてみる。
南側に縁が設けられている。
雨戸、縁、障子、座敷と続く構成。そこには硝子戸はない。
時代を下れば、縁を設けた同様の構成で開口部に硝子戸が設けられようになる。

しかし、硝子の性能向上、コストダウン。
そして、アルミサッシュが普及することで、緩衝空間としての縁は姿を消していった。
居室部分が直接外部に面して設けられる構成に、多くの住宅が変化して行く。

都会に乱立する、ガラスカーテンウォールのビル群。
建物本体(構造)の地震時の変形と縁を切る為、
ガラスのカーテンウォールの表情は多様化と同時に拠り所を無くしている。

素材が与える建築や住まいの変化。
ガラスの普及は、良くも悪くも私達の住まいを大きく変えた。
by a-kashi | 2005-04-28 17:50 | 建築 | Comments(0)