2008年 12月 01日
愛知県立芸術大学-3 「この建物 好き!」
「この建物 好き!」
「何となく、谷口吉郎さん風だね」と僕が云うと、
「そうかも知れない」と一言・・・。
かみさんの眼が輝きました。
増沢さんだと、近いものはあるけど、こうはしないだろう。
腰壁に色を付けたり、柱頭部分にデザインを加えたり・・・。
後で、姪っ子が中を案内してくれました。
屋根面に設けられたスリット状のトップライトが印象的です。
色鮮やかな、階段廻り・・・。
とても、気持ちがいい建物でした。
単に視覚的に気持ちが良いのではなく、
ここに佇むと何故か気持ちが良いのです。
その理由は暫くして分かりました。
この建物の1階部分には教授達の研究室といった個室が設けられ、
2階部分にデザイン系の学生の為の、ワンルームのアトリエが設けられています。
教授陣と学生との関わり方、人と人との関係性が建物の平面計画にも意図されています。
僕が卒業した筑波大学の芸術系は違いました。
大学教授達が普段利用するスペースと、学生達が利用するスペースは別棟・・・。
少々、官僚的な建物。
設計者である吉村順三さんを中心に、この仕事に関わった多くの設計者が、
自らの判断の下、教育は「こう在るべきだ」という想いを込めて、
設計を進めたに違いないと、強く強く感じられたのでした・・・。
by a-kashi
| 2008-12-01 22:49
| 愛知県立芸術大学 訪問
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