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親父の雑巾がけ

両親の住まいの増改築。

親父が雑巾がけを始めた。
普段、家事などに一切、手を出さない親父。
硬く絞った雑巾を手に、梁を一本一本、丁寧に拭き上げている。

何だか新鮮です。

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工事は終わり近づき、
残すは玄関土間の三和土仕上げと、
施主工事としたクリーニング。

小さくて、素敵な住まいになりました。
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by a-kashi | 2005-11-30 10:30 | 暮らし | Comments(0)

吉村順三

昨日、NHK教育テレビの「新日曜美術館」で、吉村順三展が取り上げられた。
副題は、「簡素にして品格あり」。

吉村順三さんは、東京藝術大学を卒業後、レーモンド建築設計事務所に入所。
その後、東京藝術大学の教授を勤め多くの人材を育てると共に、
数多くの素晴らしい建築作品を残している。

僕達、建築の設計に携わる者にとって、遥か遠くではあるけれど、憧れの存在だ。

思い起こせば、僕が大学に入って初めての課題は、
吉村順三さんが設計された、軽井沢の山荘の矩計図のトレースだったかも知れない。
テレビ画面に映し出される映像を眼にして、
以前、この建物を訪れた時の印象が鮮やかに蘇ってきた。

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写真は、「吉村順三建築展」の案内。
東京藝術大学 大学美術館で、今年のクリスマスまで開催されている・・・。


展覧会の案内の一文を転載します。

「建築家として、もっともうれしいときは、建築ができ、そこへ人が入って、そこでいい生活が行われているのを見ることである。日暮れどき、一軒の家の前を通ったとき、家の中に明るい灯りがついて、一家の楽しそうな生活が感じられるとしたら、それが建築家にとっては、とてもうれしいときなのではあるまいか」                   吉村順三・1965
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by a-kashi | 2005-11-28 21:14 | 建築 | Comments(4)

伐採見学ツアー

「森とすまいの会」で主催した伐採見学会。
浜松市春野町の田河内(タゴウチ)へ向かった。

浜松市と云うと、何だかピンと来ませんが、旧周智郡春野町。
集合場所の森町から、車で1時間強の行程で辿り着きました。

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地図で確認してみます。
数キロ先の稜線を超えると、すぐに川根町の大井川水系。
田河内は、天竜川水系でありますが、山間の奥深い処。
樹齢100年近い杉の木の伐採に立ち会いました。

森林組合の鈴木さんのお話では、戦時中に強制伐採が進められた中、
今回訪れた田河内の周辺には、近くに水量豊かな川が無かった為、
当時では材を搬出することが困難。
こうした条件下にあったことで伐採を免れ、
樹齢100年近い材が、今日現存することができたそうです。

伐採が始まりました。
木の山側に受け口と呼ばれる欠き込みをつくります。
山側に材を切り倒すのは、葉枯らしと呼ばれる材の乾燥を、
伐採現場で進める為でもあります。
また、山側に倒す方が、
伐採時に材に与えるダメージが少ないことも一因としてあるようです。

チェーンソーの音が山間に響き渡ります。

受け口をつくった後、谷側からチェーンソーで材の伐採を始めます。
今回は、ジャッキが使われましたが、
「矢」と呼ばれる楔を打って、材の伐採を行うこともあります。



材が倒れ始めました。
天空を切る「そぉーっ」という何とも云えない音をたて、
「だっだっーん」という地響き。
ほんの一瞬ですが、コマ送りの映像を見るように、木は大地に横たわって行きます。

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何度立ち会っても、何とも云えない荘厳な一瞬。
感動と共に、100年の命を絶ったその瞬間に、申し訳なさというか、
感謝の気持ちが湧いてきます。

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今回の伐採には、住まいづくりを進めている一般の方が数多く参加されました。
皆さん、どんな思いで、この一瞬に立ち会われたのでしょうか。
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by a-kashi | 2005-11-27 20:59 | 建築 | Comments(2)

両親の住まいが完成に近づいています。
今日は、建物外周の土工事と、玄関まわりの左官工事が行われました。

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夕方、建物外周に土を入れました。
薄暗い写真で、ごめんなさい。

土工さんが、ネコ(一輪車)で土を運び、土を均して行きます。
息子が手伝いたいと云い出しました。
土工さんが運ぶ土を、職人さんと一緒に・・・。

親の仕事が、子供達の日常生活から乖離して久しい世の中になってしまいました。
親の仕事を子供に押し付けるのは、如何かと思いますが、
働いている姿を、日常的に子供達が目にすることは、とても大切だと思っています。

勉強することが、勉強という範疇に止まり、
働くことが、単に収入を得るということに止まりかねない世の中。

鍬を持って、土を均す息子を見て、何だか嬉しくなりました。
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by a-kashi | 2005-11-26 20:14 | 建築 | Comments(0)

旬の食材

えび芋の赤ちゃん。

現在、住まいづくりを進めている方から頂きました。
30代半ばですが、農業に携わっている、お施主さん。
市場には出荷できない、規格外のえび芋達です。
今が出荷の最盛期。

この後、蒸かして「きぬかつぎ」になりました。

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ご飯は、大根菜飯。
塩茹でした大根の葉っぱと胡麻を、ご飯にかけて頂きます。

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季節の食材。
旬の食材が、一番美味しい。
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by a-kashi | 2005-11-25 20:33 | 料理 | Comments(0)

今朝、子供にブログを見せてあげました。

娘が描いた絵、そして文章を読んであげました。
「違うよ!ネズミじゃなくてウサギ!」
「女の子じゃなくて、ピーナッツだよ!」
「ガラゴの絵本を見て描いたんだよ。」

以前にも紹介したことがある、島田ゆかさんの作、絵よる絵本。
「うちにかえった ガラゴ」という絵本を持ってきて説明してくれました。

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「ガラゴ」が、ウサギかどうかは定かではありませんが、
娘にとって、ネズミでないことだけは確かなようです。
良く見ると、ガラゴの指は4本。
ピーナッツ売りのラクちゃんの指は3本。
指の本数なんて、どうでもよいことでした。


かみさんも、「絵を描いている時、ちゃんと説明していたわよ」と、一言。

最後に、かみさんにも叱られちゃいました。
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by a-kashi | 2005-11-25 08:08 | 子供のページ | Comments(2)

胴体から手

昨日、子供達は、スケッチブックに絵を描いていました。
お兄ちゃんは、大好きな電車。
そして、4歳の娘は何やら楽しそうに、色鉛筆を握り締めていました。

「茶色が大好き!」と云いながら、楽しい絵を完成させました。
窓の両袖にカーテンが引かれ、
その中からネズミと、おそらく女の子が楽しそうに、こちらを向いています。

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「ねえ、見て見て!」と云われた時には気が付きませんでした。
けれども、今日改めて見てみると、胴体から手が出ているではありませんか!

以前は、頭と体が一体となった楕円状の塊から、手足が出ていたように思われます。
まるで、生物進化の過程を見ているようです。
手のひらも描かれていますが、指先は現在3本。
何だか、ニワトリのようです。


ネズミと女の子が、哺乳類になるのは時間の問題。

これからが楽しみです。
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by a-kashi | 2005-11-24 22:50 | 子供のページ | Comments(0)

今、巷を賑わしている、構造計算書の捏造事件。
何だか、悲しくなってしまいました。

ブログを更新する手が止まったのは、そんな気持ちを反映したものでした。


「建築設計事務所」という言葉が、紙面を賑わしています。
怒りを超えた、気持ちで一杯になります。
僕には、限りなくというか、それ以上に、
人は殺していませんが、殺人事件のように思われてなりません。



市井の方々には良く分り難いと思いますが、
建築設計と云っても、その領域は多岐に渡ります。

一般的なというか、意匠設計の建築設計事務所。
構造を専門とする構造設計事務所。
設備を専門とする設備設計事務所。
このほかにも、積算事務所や、建築音響事務所、照明を専門とする設計事務所。
領域を広げればランドスケープ事務所など、数限りなくなって行きます。
ちなみに、アトリエ樫は、一般的な意匠設計の建築設計事務所にあたります。

大規模な建築物の設計になればなるほど、
こうした多様な技術者との共同作業の必要性が生まれてきます。
僕が、在京中勤めていた増沢事務所でも、
規模の大きな仕事では、こうした他分野の設計者と共同する機会が多々有りました。


しかし、一般的に事業主と、意匠設計の事務所が直接契約することは有っても、
構造設計事務所が直接契約することは稀です。
従って、厳しい設計予算を提示されれば、
下請け的に関与している構造設計事務所にシワ寄せが寄る構図になっています。
こうしたことを考慮して、
アトリエ樫では、構造設計の費用が発生する場合は別途清算のかたちにしています。

今回の事件は、構造設計を生業とする設計事務所が、
構造設計を進める上で作成する構造計算書を捏造するというものでした。
信じられません。

ところで、この構造計算書なるものは、
実は全ての建築物において提出を求められるものでは有りません。
木造建築物では、3階以上、延べ面積が500㎡以上等。
木造以外の建築物では、階が2階以上、
延べ面積が200㎡以上の時に提出が求められます。

一般的な木造2階の住宅においては、構造計算書の提出を求められません。
こうした規模では、意匠設計の建築設計事務所が、建築基準法の仕様規定や、
様々な法基準の基づいて構造のチェックを行い、設計を進めています。
一般住宅においては、意匠、構造、設備、積算、音響、照明、ランドスケープ・・・。
総ての領域を網羅して、住まい手と打ち合わせを重ねて行く訳です。
時間の掛かる作業です。


容疑者は、年間10棟以上のペースで全国各地の建物の構造設計を担当していたそうです。
そんなペースで実際に仕事ができる訳は有りません。
実際のところ、一度も、本当の住まい手と顔を合わせることなく、
数字を操作し、設計とは名ばかりの書類を作成していたのでしょう。

本当に悲しくなってしまいます。


今回一番悪いのは、容疑者となっている構造設計事務所。
しかし、その他にも、数え挙げれば、その対象は限りなく広がって行きます。
今回の事件は、建築界の構造的な問題を含んでいるとしか云えません。

設計施工とは名ばかりの建設会社。
その下で、設計を請け負う設計事務所・・・。

まずは、設計者が窓口となって、顔の見える環境を築き、
住まい手と向き合う環境をつくることが何よりも大切だと、僕は思います。
しかし、今回のような共同住宅において、
構造設計事務所が、直接住まい手と向き合うのは困難なのかも知れません。

考えれば考える程、良く分らなくなってしまいます。




僕は、設計者である以前に、一人の人間で有りたいと思っています。

実は、僕、建築設計が好きでこの職に就いた訳ではなく、
人間らしく生きられる職として建築設計の仕事に就いたのだと思っています。

本当に今回の事件は悲しくなりました。
けれども、悲しいだけではいけない・・・。




バカヤロー!
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by a-kashi | 2005-11-23 22:33 | 建築 | Comments(1)

漆喰塗り

両親の住まいの増改築。
内部の漆喰塗りが始まりました。

午前中に下地塗り。
下地が乾かない内に、午後から漆喰塗り。
漆喰の場合は、左官下地が乾かない内に、
追っ掛けで仕上げを施すので、職人さんは大変です。

鏝で押さえないと、平滑な壁に仕上がりません。
鏝で押さえすぎると、壁が「テカテカ」してしまいます。
職人さんの腕一つ。
按配、加減といった微妙な技を必要とします。

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漆喰は、消石灰に糊とスサを練り合わせたもの。
以前は現場練りで漆喰はつくられていました。
消石灰に、海藻(角又とふのり)を煮立てて作った糊と、麻スサ加えて・・・。

現在は、既調合の漆喰に水を加え、ハンドミキサーで攪拌して作られています。

漆喰は、空気中の炭酸ガスと結合して、
もとの石灰石と同じ組成に戻り、硬い壁を作り出すのだそうです。

漆喰の持つ、しっとりとした質感。
そして、漆喰壁の持つ優しい白さに魅力を感じています。
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by a-kashi | 2005-11-21 18:39 | 建築 | Comments(0)

紅葉

ちょっと、お疲れです。

昨日の午前中は同窓会総会の準備。
昼過ぎから浜名湖岸で、ワークショップの進行。
そして夕方からは、同窓会の二次会へ合流。
自宅へ戻ったのは日付が変わってから・・・。
同窓会といっても、今年は開催幹事の学年でしたので、準備が大変でした。

その翌日ということで、今日はちょっと、お疲れです。

けれども季節の変化は待ってくれません。

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数日前、講演会に出掛けた時に目にした、
燃えるような紅葉と再会する為、家族で浜北森林公園へ向かいました。

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間に合いました。
待っていてくれたのかな・・・。

抜けるような青空の下、
木々は色とりどりに輝いていました。
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by a-kashi | 2005-11-20 20:20 | 暮らし | Comments(3)