天空が切り取られ

外壁まわりの荒壁が塗られ、住まいの輪郭がはっきりとしてきました。

まっさらな地面に基礎がつくられ、建物が立ちあがる。
天空を切り取るように。

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視覚化されなかった空気が、建物で切り取られることで、
質感をもってくるのが不思議。
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by a-kashi | 2005-08-31 20:04 | 記録:入野のすまい | Comments(0)

土壁塗

土壁塗が行われました。

生コンならぬ、泥コン屋さんから仕入れた荒壁土が現場に運ばれ、
土壁塗が始まりました。
これもまた、ポンプ車ならぬ、壁土を圧送する機械を使って、
現場内のとろ舟に壁土が送られます。

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竹小舞は、貫の内側に施された内掻き。
遠州地方では、一般的に外掻きが行われているが、
貫伏せといった工程が省略出きる点、断熱材を入れるスペースが確保できる点等を評価して、
竹小舞を貫の内側に施してもらっている。
部屋内側から塗りこまれた荒壁。
下の写真は、その荒壁を外側から撮ったものです。

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こうした仕事を知っている職人さんは、まだ居ます。
けれども、こうした仕事をする機会が少ない。
十数年前までは、一般的とされた技術が、今、消え去ろうとしている。
単にノスタルジックな想いではなく、十分な検証もなく、
経済原理に合わないから、現在の指標に合致しないからと消えて行く技術を、
見直して行く必要があると思う。

こうした技術を、世の中から消し去ろうとしているのは、
自身が壁を塗るでもなく、また其処に暮らす、その人自身でもない。
僕は、椅子に座ってペンを握る立場でなく、
在野にあって汗を流す人の言葉を理解できる一設計者でありたい。
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by a-kashi | 2005-08-30 21:13 | 記録:入野のすまい | Comments(0)

子供がつくった晩ご飯

夏休みも、あと3日。
今日は、息子と娘が一緒に晩ご飯をつくってくれた。

二人がつくったのは、サラダと卵焼き。
どうぞ、ご覧あれ。

人参、胡瓜、レタス、トマトのサラダ。
胡瓜の千切りは、厚さが1cm近く。
人参も、コロコロ。
輪切りのスティックサラダのような食感でした。

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ドレッシングも二人の手作り。
ポン酢、醤油、胡麻、塩、コショウ、マヨネーズ、酢・・・。
こちらの方は上出来でした。

卵焼きはふっくら。美味しく出来ていました。

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今年の夏休み、息子は食事を度々つくってくれました。
失敗することで、腕を上げて行く。試行錯誤の繰り返し。
結果がとても判り易い。

料理づくりは、とても楽しい。
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by a-kashi | 2005-08-29 19:32 | 料理 | Comments(0)

青春18きっぷ

小学6年の息子が、青春18きっぷを使って、鎌倉方面へ出掛けていった。

「本当に困った時にだけ、電話をしてもいいよ」という母親の言葉を受けて、
家を出てからは音信不通。
厳しい言葉を息子に向けながらも、5時起きしてかみさんが手作りした、
朝ご飯の弁当を持って・・・。

電車好きの友達と一緒に鎌倉方面へ出掛け、江ノ電に乗る旅路だ。


夕方7時前に息子からの電話が鳴った。
「浜松に着いたよ!」

自宅に戻り、旅の苦労話が始まった。
時間がなくて、お昼ご飯を食べられなかったこと。
小田原から暫らくは座れなかったこと。
長時間、鈍行の電車に揺られ、足腰が疲れたこと・・・。

すると4才の娘が歌い出した。
水戸黄門のテーマソング。
「人生楽ありゃ苦もあるさ~。」

家族皆で、大笑い!
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by a-kashi | 2005-08-28 21:09 | 暮らし | Comments(0)

傷だらけの茄子

今日、浜松を台風11号が直撃しました。
しかし、進路が東側に逸れたことで、
思った程の風雨に見舞われることはありませんでした。

台風と云えば、この名エッセイ。
向田邦子さんのエッセイを転載します。

昔の台風はよかった。迎える朝の浮き立つ気持ち、
それた朝の拍子ぬけ、それは大人たちにもあるはずなのに、
素知らぬ顔をしている憎らしさ・・・・・・ほんとうの家族があった。
昔の台風はよかった。


台風接近のニュースを聞くと、私はどうしても、あのことを思い出してしまう。
子供の頃、すぐ裏に内科の医院があった。そこに一匹の猿が飼われていた。
小さな猿だったが、とても利口で、朝、新聞配達がくると、
足音を聞きつけて一番先にひったくり、
眠っている主人の枕もとに置いたという。
その猿が、台風のさなか、嵐の音に野生に帰ったのか、鎖を千切って逃げ出し、
屋根の上で叫び声を上げていた。
台風が去ったあと、風に叩きつけられたのか、屋根瓦に足を滑らせたのか、
冷たくなった小さななきがらが転がっていたというのである。
私はその猿を見たことはなかった。見たことないのに、屋根につかまって、
濡れた毛を逆立てて吠える小さな猿を見たような気がしてならない。

台風がくるというと、昔はどうしてあんなに張り切ったのであろう。
夕方あたりからくる、夜半過ぎにくる、というと、掃除当番もそこそこに、
運動場で遊んだりしないでまっすぐうちに帰った。
三人五人と同じ方向に帰る友達と、風に逆らうようにして、
ふざけながら急ぎ足で帰ったときの気持ちのたかぶりは、
友達のお河童のサラサラした髪の毛が、天に向ってそそりたつようになり、
セーラー服のひだのスカートが、
パアッと上へまくれ上がった形と一緒に、いまも目に浮んでくる。
うちへ帰ると、祖母や母も、気負い込んで、
小走りに台所から廊下を行ったりきたりしていた。

「ご飯はどのくらい仕掛けたら、いいかしらねぇ。おばあちゃん」
「とりあえずひと釜で大丈夫じゃないかねぇ」
早いところ炊き上げ、おかずもつくって、台風がこない前に、
かまどの火を引いてしまいたいのである。

「暗い中でも持ち出せるように、学校の道具をランドセルにつめて置きなさいよ」
といわれて、子供たちは、子供部屋に入って教科書を出したり入れたりしている。
そこへ父が帰ってくる。

横なぐりの雨で、レインコートの肩のあたりはぐっしょりと濡れ、
折り返したズボンの裾から、細くて青白い脛が出ているのがおかしいのだが、
こんなとき笑ったりしたらどんな目に逢うかみんな判っているから、
なるべく切羽詰ったような顔をして、玄関に一列にならび、
「お帰ンなさい」と合唱する。

「台風がくるというのに、そんなところにのんびり並んでいるんじゃない!」
どなりながら、せかせかと茶の間に入って行く。
出迎えなければ出迎えないで、
「子供たちはどうした。台風ぐらいでそわそわするな」
どっちにしても怒るのである。

・・・つづく。
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by a-kashi | 2005-08-25 22:25 | 暮らし | Comments(0)

鯒の煮付け

昨日、浜名湖の流し釣りに出掛けた。
番匠の眞瀬さんに連れられ、総勢15人での釣り。

朝5時に、弁天島の舟だまりから出港。
僕は、親父と、カメラマンの上田さんと同船。

今切れ口から外洋に出て、空が明けやらむ頃、
僕が乗っていた船では、最初に船頭が大きな平目を釣り上げた。
それからは、カンパチとのファイト。
しかし、僕は船酔いでヘロヘロ。
やっとのことで、30cm弱のカンパチを一枚釣り上げたが、
それ以降は船の上で、波に揺られていただけ。

10時半頃、釣りは終了。
船は帰路についた。
釣りを終えてから、魚をさばき、刺身に寿司に潮汁。
前職が板前の職人さんの手で、釣り上げられた魚は、美味しい料理に生まれ変わった。

今日は、昨日の釣りでお裾分けをしてもらった鯒(コチ)を煮付けにして味わった。

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醤油、砂糖、酒、味醂、生姜のスライスに水を入れ、沸騰させた煮汁。
一煮焚きしたところで、事前にさっと湯通しした鯒をナベに入れる。
15分程、中火で煮立て、一端火を落とし、常温になるまで冷ました。
たまり醤油を少し入れると、コクが出て美味いらしい。

夕食前に再度火を入れ、醤油と味醂を差して、一煮炊き。
鯒の煮付けの出来あがり。
美味い。

ちなみに、昨日の釣り大会。
一番魚を釣り上げたのは、僕の親父だった。
平目1枚、カンパチ5枚、フグ1匹、・・・凄い。

そして、親父は上機嫌。
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by a-kashi | 2005-08-24 21:26 | 料理 | Comments(0)

お菓子箱

息子が「愛地球博」から帰ってきた。
向こうでは名古屋の親戚のお世話になりましたが、
行き帰りは電車の一人旅。
どうなることかと心配しましたが、
親が思う以上に子供は大人に近づいているようです。

その息子が買って来た、お土産のクッキー。
マスコットのモリゾーとキッコロが、
蓋を開けると飛び出す絵本のように出てきます。
この箱を見つけて、娘が一言。
「わっ、コンピューターだ!」。

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云われて見れば、ノートパソコン。
その歓声を受けて、さっそくキーボードとマウスを付けてあげました。

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ちなみに、マウスは木で出来たナス。
マジックテープが付いていて、木のナイフで切ったりできるママゴトおもちゃ。
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by a-kashi | 2005-08-22 20:09 | 子供のページ | Comments(0)

四万十川で川遊び

お里帰りの高知で、川遊びへ出掛けた。
清流、四万十川へ。

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高知市内から車で2時間弱。
大正町のあたりで車を停め、川へドボン!
冷たい、気持ち良い、子供達は大はしゃぎ。

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僕が、この川の水に、はじめて触れたのは15年以上前のことだった。
学生時代の友人と、カヌーで川下りをした時のこと。
東京を立ち、奈良の友人と合流。
本四架橋を渡り、車で高知に入った。

目的地の四万十川に辿りついた頃には、夜空になっていた。
その時目にした、祭礼の夜の街並み。人影は少なかったと思う。
ぼんやりと湿気を帯びた空気の中で、
軒先に下げられた提灯の明かりが揺れていた。
僕が知り得ない、生まれる前の光景を目にしたような、
不思議な記憶が残っている。
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by a-kashi | 2005-08-20 15:21 | 自然 | Comments(0)

親父さんの仕事

高知の親父は、家具の工房を営んでいる。
この家具は親父さんがデザインしたものだ。

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この椅子は、高知の赤岡町に古い蔵を再生してつくられた
「絵金蔵」と呼ばれる展示館に合わせて設えたもの。
土佐藩家老桐間家の御用を勤める狩野派の絵師、
絵師金蔵が残した屏風絵を収蔵保存している施設だ。
親父さんの仕事は、こうした建築の設計者と協働しながらの仕事が多いようだ。

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ところで、この建物を設計したのは、土佐山田に事務所を構える山本恭弘さん。
僕達の結婚式にも出席して頂いたけれど、
高知にあって全国区の仕事をしているバイタリティ溢れる方。
自身で瓦のデザインまで行い、
ご自身の事務所の名前を付けた聖瓦まで開発している。


高知には、元気な人が多い。
高知に行くと、元気を貰える気がする。
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by a-kashi | 2005-08-19 17:43 | 建築 | Comments(0)

ドリトル先生物語

息子が小学校の3、4年生の頃に描いた絵。
額に入れ、かみさんの実家に飾ってあった。

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10cm角ほどの大きさ。
コピー用紙の裏紙に描かれた絵。
何とも、ほのぼのとした趣き。
こうした絵が好きな高知の妹へ、数年前に送ったものだった。

この絵は、確か岩波少年文庫の「ドリトル先生物語」を見ながら、
描いたものだと思う。
動物達が、仲良く同じ方向を向いている。
その目元が何とも愛らしい。
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by a-kashi | 2005-08-18 11:36 | 子供のページ | Comments(0)