カテゴリ:記録:葡萄なすまい( 14 )

竣工写真

住まい手、施工者、設計者。

通常であれば、しっかりと線引きがなされ、
「僕造る人、あなた買う人」みたいな関係で、
引き渡しが行われるのが一般的かも知れません。


しかし、建て主さんが住まい造りに関わることの多い「アトリエ樫」の場合は、
「造ることと住まうことの境界」が時に曖昧です。

最後はバタバタと引き渡しを迎え、
竣工写真を撮ることができないでいました。


さてさて、住まいの写真をアップします。

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竣工後、数か月ですが、
木々の緑も美しく、趣きが一層増していました。


階段を中心に、様々な空間が葡萄の房のように実る、
楽しくて豊かな空間が生まれていました。


僕が御家族とお会いして感じたこと、
そして、この住まいに向けた想いが、
実は「葡萄なすまい」という住まいづくりのネーミングに込められています。

余談ですが、建て主さんからは、
「ぶどう」じゃなくて「葡萄」にしましょうという提案がありました・・・。



設計監理:一級建築士事務所 アトリエ樫
現場担当:塚本有紀
施   工:松山建築
大工棟梁:松山剣也さん
家   具:ひかべ家具製作所 日下部さん
造   園:ハウズ 鈴木さん

写真撮影:寺田 隼
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by a-kashi | 2013-06-17 20:54 | 記録:葡萄なすまい | Comments(0)

バルコニー

バルコニーは、僕の中では少々厄介な存在。
できれば無しで済ませたいところだけど、
そうも行かないこともある。

洗濯物を何処に干すか?
布団を何処に干すか?
こうした問いに対する答えの一つとして、バルコニーを設けることがあります。

FRP防水等でキッチリ防水して造るバルコニー。
建物本体からは切り離し、将来的な部材取替えを可能にしたバルコニー。
「葡萄なすまい」では後者の造り方を選択しました。

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上の写真は建築途中。ステンレスのメタルジョイント金物が見えます。
下の写真は竣工時の写真です。

車は10年もすれば廃車になりますが、
建物は数十年、時に数百年のオーダーで使い続けられます。
手直しすること、改修することを前提に、
ディテールを考える必要がある訳ですね。

ただカッコイイだけの建物は危険。
街の記憶に刻まれることもなく、ただ消費されて行くだけ・・・。
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by a-kashi | 2013-02-28 20:40 | 記録:葡萄なすまい | Comments(0)

外構工事

建物の引渡しは既に終えていますが、
過日始まった外構工事が、現在佳境を迎えています。
今日から樹木の植え込みが始まりました。

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寒風吹きすさぶ中、ハウズの鈴木さん自ら、樹木を植え込んで行きます。
写真は建物の南西側から、玄関廻りを撮影したものですが、
実は今回建物の北側に設けた庭が、大きな意味を持っています。

この庭がまとまると、葡萄の実が連なり一つにまとまって行きます。
食堂、そして和室からの眺め・・・。
階段を幹に、グルリ螺旋状に連なる様々な空間。


明日の工事で、外構工事は基本的に終了。
楽しみです!
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by a-kashi | 2013-02-22 21:49 | 記録:葡萄なすまい | Comments(0)

引渡し

工事終盤は何だかバタバタ。
検査があって、掃除をして、取説をして、
引渡しがあって、ワックス掛けをして、引越しをして・・・。
建主さん、きっと今頃は筋肉痛。

現場を担当した塚本さん、先週は大忙し。

とは云うものの、
どうにか1月末に引越しを終えられて本当によかったです。

そうそう、写真の通り、和室天井の和紙貼りは「これから」。
こちらの工事は施主工事となっていますが・・・。

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ところで、今回の住まいでは1階部分に和室を設けています。

和室部分の床は、他の部屋よりも床の高さを100ミリ下げています。
基礎の立ち上がりは地面から300ミリ。

最近は各種基準の関係で、
基礎の立ち上がりを400ミリとすることが多いのですが、
床が地面に近いというのは良いですね。
庭とのつながりが生まれて、落ち着きます。
この100ミリが大きく違います。

和室の畳下は杉の荒床。
何かあったら、どこでも取り外しは可能。
和室だから設備配管が隠蔽されていることもなく安心です!
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by a-kashi | 2013-01-28 13:05 | 記録:葡萄なすまい | Comments(0)

瞬間

現場が、ある日突然「すまい」に生まれ変わるような瞬間。

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本日、床の養生が剥がされ、
設計事務所検査を行いました。
まさしく今日が、その瞬間です。


夕方になると、建て主さんの御家族が現場に集まってきました。
うれしくて、家の中を駆け回る子供達。
子供達が、気が気でない御夫婦。


「ちょっと待ってね、引渡しまであと少し・・・」。
そんな家族を、にこやかに見守る大工の松山さん。
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by a-kashi | 2013-01-24 21:05 | 記録:葡萄なすまい | Comments(0)

もう少し

「ひかべ家具製作所」の日下部さんが、
キッチンの取り付けをしていました。

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実は、この時期、監理の勘所。
個々の職方の仕事がきっちりしていても、
取り合いの部分で問題が生まれることもあります。

早めに確認。早めに指示。


竣工まで、もう少しです・・・。
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by a-kashi | 2013-01-10 20:49 | 記録:葡萄なすまい | Comments(0)

木工事 佳境

木工事は佳境を迎えています。
2階天井のシナ合板目透かし張り。
本当に本当に、ピシッと決まっています。

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目地幅が広いと何とも締まりがないのですが、
細めの目地が通り、何とも気持ちいい・・・。

細めの目地は逃げがきかないので、施工するのは難しい。

特に斜め天井の目透かし張りは、
単純な様で本当に難しいと、
大工さんから聞いたことがあります。

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工事も終盤。
寒さ厳しくなってきましたが、
今後ともよろしくお願いします。
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by a-kashi | 2012-12-06 13:18 | 記録:葡萄なすまい | Comments(0)

気恥ずかしい

足場がばれて、何だか気恥ずかしい。
そんな趣きでした。

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上棟以降、ずっと足場の向こうに見えていた建物。
以前から見えていた訳ですから、何も変わらないと思われますが、
足場がばれると何とも気恥ずかしいものです。
ひとまわり小さく、スリムに見えます。


この後、バルコニーや濡縁が設けられ、
外構植栽が施されると、グッと落ち着き趣きが出てきます。
今は何だか裸で立ち尽くしている気分・・・。


ここ数日、グッと冷え込んできた現場。
内部は木工事の佳境を迎えています。
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by a-kashi | 2012-11-27 21:05 | 記録:葡萄なすまい | Comments(0)

気配り

気配り、木配り・・・。

大工の松山さん、土曜日に現場へ行くと床板張りを始めていました。
材木屋さんから届いた床板の梱包を解き、
気配り、木配り・・・。

既製品の床板は木柄も揃っているけれど、
僕達が一般的に使う床板は色柄共にバラツキがある。
それを大工さんは気配り、木配り・・・。

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木柄の美しいものを居間周辺にまとめ、
赤身の張った床板は水を使う台所まわりにまとめ、
2階の子供部屋は白っぽい床板に・・・。

尚且つ、全体を馴染ませるように、
色柄を織り交ぜる。

気配り、木配り・・・。
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by a-kashi | 2012-10-29 08:18 | 記録:葡萄なすまい | Comments(0)

接合部

構造軸組の接点処理。

一般的な継ぎ手(同一方向に部材を伸ばす場合)と、
仕口(直交して取り合う場合)では、木と木が取り合う形を取ります。

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但し、バルコニー。
FRP防水など施さず、スノコ状にバルコニーを組む場合は、
メタルジョイントで接点処理。

万が一、部材に腐食や劣化が進んだ場合でも、
建物本体の構造部材とは縁を切った形で、
部材の取替えができるように工夫。

何処か一箇所が壊れ、総取っ替えでは困ります・・・。
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by a-kashi | 2012-10-13 22:29 | 記録:葡萄なすまい | Comments(0)