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日々の暮らしが始まって

午前中の実施設計の打合せを終えて、
家人と二人、現場に向かいました。

現場というのは適切ではないかも知れません。
4月下旬から暮らしを重ね、もうすぐ一月を迎えようとする住まい。

日々の暮らしが始まって_c0049902_20243656.jpg
工事中は遠慮なく現場と称して立ち入ることが可能ですが、
引き渡してからは、当然のことながら正しく「建て主さん」の住まい。
そして、この土地に建つ住まい。

こうしたことは、至極当たり前のことなのですが、
設計者が時に勘違いをしているケースを見受けます。


総て形として設計を尽くすことが、設計をすることだとは思えません。
暮らしの場としての基礎的な環境を提供すること。
こうした環境が心豊かに広がって行くきっかけを、
家族と地域に対してさり気なく表現することが大切だと思っています。


並行して工事を進めていた隣家の住まい手が、
完成した「桜咲く住まい」を見て云われたそうです。

「僕の家も同じように板塀を施し、外構を進めてみようかな・・・。」

何となく、うれしい。
by a-kashi | 2007-05-26 20:48 | 記録:桜咲くすまい | Comments(0)