2006年 01月 26日
模型で考えをまとめてみよう。
其処には、多様な要望と、多様な設計条件の海原が広がっています。
総ての要望を叶えてあげたい気持ちは有りますが、
そうすることで、結果として幕の内弁当が出来上がってしまうことが有ります。
幕の内弁当が、毎朝食卓に上がるのは・・・。
僕だったら、炊き立ての白いご飯と塩鮭。
そして梅干と味噌汁が、食卓に並んでいたら最高です。
住まいは、日々の暮らしを淡々と営む場所。
住まいには、変化を受け入れる余裕と、寛容さが必要です。
諦めるべきは諦める。
膨らませるべきは膨らませる。
そうすることで、本当にクライアントが望む住まいが生まれると思っています。
今回、基本設計の段階ですが、50分の1のスタディモデルを作っています。
形は結果だという想いが僕にはあって、
あまり初期段階から模型を作ることはありませんが、
今回は考え方を整理する上で、模型によるスタディを始めてみました。
本当に大切な事を見つけるって、大変なことですね・・・。
形を形として意識して作ると、意思の感じられない媚びた物が生まれます。
形は、あくまでも様々な思考錯誤を経た結果。
こうした過程を経て生まれた形は、力強く美しい。
by a-kashi
| 2006-01-26 23:18
| 建築
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