2017年 01月 27日
大壁・真壁
構造材の柱や梁が見えなくなるのは大壁。
線が消え、面的に空間構成するので、広がりが生まれやすい。
構造材の柱や梁が表しになるのは真壁。
材料の線が視覚的に意識されるので、部材寸法の検討には注意が必要。
こうした意匠上の違いも さることながら、
真壁は構造材が表しになっているので、
材料の劣化やシロアリに拠る食害を早めに察知できるのは良いところだと思います。
壁面については、真壁、大壁の分類が明確ですが、
天井面についても、真壁、大壁の分類に似た、
真天井、大天井なるものがある様に思います。
アトリエ樫の設計する建物を単純に整理すれば、
真壁・大壁 × 真天井・大天井 の、
4つの組み合わせを展開してるに過ぎないのかも知れません。
僕がお世話になった増沢洵さんも云われていましたが、
基本になるのは真壁だと思います。
真壁をベースにして、間取りや部屋の大きさ、
住まい手の暮らし振りなどを鑑みて、
全体の構成を考えて行くことが大切だと思います。
by a-kashi
| 2017-01-27 21:50
| 記録:坂道のすまい
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