2014年 02月 14日
「猿」と「猫」
二川本陣で見つけた雨戸がこちら。
「よく見掛ける雨戸の内カギですが、
「見掛けない三角定規のような、
「堅木の板が付いています。
「鴨居のホゾに差す桟木を、
「縦方向に持ち上げながら、
「同時に三角定規をスライド。
「すると桟木はバッチリ固定され、
「雨戸の内鍵が掛かります。
「こうした内鍵。
「てっきり、
「閂(かんぬき)と呼ぶかと思っていましたが、
「実は、猿(さる)と呼ぶのだそうです。
「よくできた猿です。
「仕組みはシンプル、発想が自由。
追記
こんな話をしていたら、
事務所の塚本さんが書棚から「建具製作教本」を取り出してきました。
全国建具組合連合会が、昭和59年に発行したものです。
この本、何処で手に入れたのか、かみさんの本です。
僕が「三角定規」と記載していた部位は、「猫」と呼ばれる様です。
「猿」と「猫」。
飄々としつつ、
建築の用語には底知れぬ奥行きがあって、
本当に面白いですね・・・。
by a-kashi
| 2014-02-14 08:38
| 建築
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