ラワン合板

「参道脇の小さなすまい」では、ラワン合板を使っています。
それがまた、何とも美しい。

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僕が就職して間もない頃、最初に覚えた建築材料は「ラワン合板」なのでした。




仕上表に書き込んだのは、
「ラワン合板、目透かし張り」です。

僕が勤めていた事務所の所長さん。
増沢洵さんの初期の作品である、「コアのあるH氏の住まい」では、
ラワン合板突き付け張りで、壁面と天井を納めていました。
驚きですが、出隅部分は合板をトメに切っています。

薄い合板をトメに切って、出隅を納めるなんざ、
常人の考える仕事の進めかたとは思えませんでした・・・。

※ トメに切る:小口を45度に切って突きつけること。



ラワン合板は、大根をカツラ剥きするように作られます。
ロータリーベニアとも云われます。

芯材が在って、そこにカツラ剥きされた材料を、
繊維方向が直交するように、接着剤で張り重ねていく。

つまり、1(基材)+2×Xの関係で層構成が決定するので、
プライ数は、基本的に奇数になる訳です。


また、南洋材の資源保護の観点から、
ラワン合板の流通量は激減しています。

戦後の高度経済成長期のように、
「安ければ何でも良いから使う」ということではなく、
好きだから使う、この住まいには似合いそうだから使う・・・。

こうした視点で材料を選択して行けば良いんだと思います。


材料を現場に納めたのは、「カクホン」さんだと思います。
木柄の良いきれいな材料を揃えて頂き、ありがとうございました・・・。
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by a-kashi | 2009-07-01 00:25 | 記録:参道脇の小さなすまい | Comments(0)