図面ファイルの中から

午前中、ちょっとファイルの整理をしていたら、
こんな図面が出てきました。

図面というか、ポンチ絵というか・・・。

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現場監理の段階で描いた、家具のスケッチです。

ここは開き戸、ここは引き出し。
棚板は4枚あって、可動になっています・・・。

一般的に、実施設計段階で作り手側に伝える図面となると、住まい手にとっては遥か遠く。
何だか分からない対象になりがちです。



けれども、こうしたスケッチを見て頂くと、理解が早いし間違いが少ない。
細かなことは抜きにして、柔らかく対象を把握しやすい。


誰に伝えるか、どんなタイミングで、どのように伝えるのか。
こうしたことを考えた上で、表現することは、とても大切なことだと思います。
遠吠えするように、一人で何かを伝えようとしても、そこには限界があると思う・・・。


良く分からない対象物を、レイヤー毎に分解して、
その分野毎に対象を説明することが、
ある意味、図面を描くという行為なのかも知れない。

天井は「天井伏図」。
仕上げは「仕上表」。
建具は「建具表」といった具合に、分解して図面として表現するのが世の常だ・・・。



こうして図面を描くと、積算しやすい、現場としては考えやすい。
しかし、これはある意味、作り手側の都合で決まった流儀なのかも知れない。



本当に欲しい場所、暮らしを重ねたい場所を確保する為には、
こうした分析的な整理の仕方と並行して、
物事の全体像を柔らかくイメージすることが、とても大切だと思う。


住宅という物が欲しいのではなく、
柔らかな暮らし、生活の場が欲しいのだから・・・。
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by a-kashi | 2009-05-29 22:15 | 建築 | Comments(0)